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建築設備って何のこと?


 

建築設備とは、建物内の空調設備や衛生設備、電気設備などを言います。
その種類は大きく分けて以下の通りです。

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このうち空調設備と衛生設備を「機械設備」と言います。普段生活している
上ではなかなか目にしませんが、実はかなり重要なものです。
建物を体にたとえると意匠(外観)は顔やスタイル、構造は骨格や筋肉に
相当し設備は心臓や血管、消化器系、循環器系にあたります。
表面上は健康であっても、内臓機能にあたる設備が不健康では困りますね。

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空調設備ってどんなこと?


部屋の温度(暑さ・寒さ)や湿度(湿気)を一定に保ち、生活環境においては快適性を、生産工場などにおいては品質の保持などに貢献しています。
人類が火を使って暖をとる様になってから寒さへの対応は古代より出来ていましたが暑さへの対応は木陰に入ったり風を当てたりするしか有りませんでした。
インドのマハラジャは、竹を細く編んだすだれの様なものに上から水を垂らし、召使いが大きな扇で風を送り部屋を冷房したりしてましたが、近代の冷房が始まったのはアメリカのウィリス・H・キャリア氏が発明した冷凍機で、1902年7月17日ニューヨーク市内の印刷工場で稼働したのが始まりです。
ちなみにこの日が「冷房発明の日」で、氏は「冷房の父」又は「空調の父」と呼ばれております。

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衛生設備ってどんなこと?


私たちの生活に欠かせない綺麗な水の供給や、生活や工場からの排水を衛生的に処理したり、防災面では建物の規模に応じて消火設備を設けて財産を守ったりと生活と健康に欠かせない設備です。
下水道の起源は古く紀元前5000年頃、モヘンジョ・ダロにおいてレンガ造の排水溝を使用し生活排水を排除したのが始まりです。

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日本では最近までし尿は肥料として利用されていましたが、
明治以降生活様式の変化により衛生環境が問題となり明治33年に下水道法が制定され整備が進み、平成16年3月現在全国普及率は66.7%となっております。
日本で飲用水道の起源は、徳川家康が江戸において神田
上水から木管で引いたのが始まりといわれています。上下水道施設の普及はコレラなどの疫病対策に威力を発揮し日本の平均寿命の伸びは、上水道給水人口の増加とほぼ同じような傾向を示しています。

設備の重要性


1997年12月地球温暖化防止京都会議が開かれ、日本の目標は、「2010年の時点で、1990年比で、二酸化炭素をはじめとする日本の温室効果ガス年間排出量を6%削減する」と決められました。
ところが日本のエネルギー消費量は1980年半ばから1997年にかけては、1992年と1993年を除き増加傾向にあり、国内の省エネだけでは目標達成は難しいという声も聞かれます。

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そこでますます設備の重要性が浮かび上がってきます。
新エネルギーと言われる太陽光発電や風力発電、地熱発電の活用。
夜間電力を使った蓄熱システムの導入など設備の果たす役割は今後とも高度に、そして重要になっていきます。